

WordPressをバックアップしたいけど、All-in-One WP Migrationの使い方がわからないな。
今回はこのようなお悩みにお答えします。
以下のようなことが、普通に起こるからです。
- WordPressが表示されなくなる
- 投稿記事を誤って削除してしまう
- WordPressがハッキングされる
そこで今回はAll-in-One WP Migrationの使い方を解説します。
- インポート容量を上げる方法(無料)
- インポート容量を上げる方法(有料)
- バックアップデータの取得方法
- バックアップデータの復元方法
All-in-One WP Migrationの使い方をマスターして、安全にブログを運営しましょう。
追記です。
WordPressを立ち上げたばかりの人には「WordPressの初期設定」の記事もおすすめです。
All-in-One WP Migrationのインストール方法


WordPressの管理画面から【プラグイン】⇒【新規追加】をクリックします。
検索窓に「All-in-One WP Migration」と入力すると、All-in-One WP Migrationが表示されます。
【インストール】をクリック後、有効化すればインストール完了です。
All-in-One WP Migrationのインポート容量を上げる方法


2023年2月28日現在、All-in-One WP Migrationのバージョンは7.71で、インポートできる最大アップロードファイルサイズは100MBです。
この項目では、All-in-One WP Migrationのインポート容量を上げる方法を解説します。
All-in-One WP Migration 6.68で容量を上げる(無料)
All-in-One WP Migration 6.68を利用すると、無料でインポート容量を上げることが可能です。



ただし手間はかかります。
無料でAll-in-One WP Migrationの容量を上げたい方はぜひお試しください。
All-in-One WP Migration 6.68をインストールする


まずは、WordPress内のAll-in-One WP Migrationを削除します。
次に以下のリンクから、All-in-One WP Migration 6.68のZIPファイルをダウンロードしてください。
ダウンロードが完了したら、WordPressの管理画面に戻り【プラグイン】をクリックします。


【プラグインのアップロード】をクリックし、All-in-One WP Migration 6.68のZIPファイルをアップロードします。


All-in-One WP Migration 6.68のアップロードが完了したら【プラグインを有効化】をクリックします。
これでAll-in-One WP Migration 6.68のインストールは完了です。
プラグインエディターのコードを書き換える


WordPressの管理画面から【プラグイン】⇒【プラグインファイルエディター】をクリックします。


【編集するプラグインを選択】の項目から、All-in-One WP Migrationを表示させ【選択】をクリックします。
all-in-wp-migration.phpが表示されたら【constants.php】を選択しましょう。


constant.phpを下にスクロールし、MAX_FILE_SIZEと記載されたコードを探します。
define( 'AI1WM_MAX_FILE_SIZE', 536870912 );
MAX_FILE_SIZEのコードを消去します。


消去したら、以下のコードをコピペして【ファイルを更新】をクリックしましょう。
define( 'AI1WM_MAX_FILE_SIZE', 536870912 * 20 );
これでプラグインファイルエディターの書き換えは完了です。
All-in-One WP Migrationのインポート容量を確認する


WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【インポート】をクリックします。


【Maximum upload file size】が10GBと表示されていることを確認しましょう。
バックアップデータをインポートする
実際にバックアップデータをインポートしてみましょう。


バックアップデータのインポートが完了すると、以下の文章が表示されます。
翻訳
インポートプロセスにより、日付ベース、メディア、プラグインを含むWebサイトが上書きされます。次の手順に進む前にバックアップが必要であることを確認してください。
気にせず【PROCEED】をクリックしましょう。


【Your date has been imported successfully!】と表示されたら、バックアップデータのインポートは完了です。
All-in-One WP Migration 6.68を使用しないとインポート容量を上げることはできない



わざわざAll-in-One WP Migration 6.68を使うのは面倒だよ。



最新バージョンのAll-in-One WP Migration 7.54でインポート容量を上げようとしましたが無理でした。


All-in-One WP Migration 7.54のプラグインファイルエディターを同様の方法で書き換えてみました。


define( 'AI1WM_MAX_FILE_SIZE', 2 << 28 );


define( 'AI1WM_MAX_FILE_SIZE', 536870912 * 20 );


しかし【最大アップロードファイルサイズ】は100MBのままでした。
無料でインポート容量を上げたい場合は、All-in-One WP Migration 6.68を使用しましょう。
「.htaccess」ファイルの編集して容量を上げる(無料)
「.htaccess」ファイルとは、Webサーバーの基本動作を制御するファイルです。
「.htaccess」ファイルを編集し、All-in-One WP Migrationのインポート容量を2GBまで上げる方法を解説します。
「.htaccess」ファイルを編集する
「.htaccess」ファイルは、利用しているレンタルサーバーのFTPサーバー(ファイルマネージャー)内にあります。


ファイルマネージャー>「domains」フォルダ>容量を上げるドメインのフォルダ>「public_html」フォルダ>「.htaccess」ファイル
「.htaccess」ファイルは重要なファイルです。


「.htaccess」ファイルを開いたら、ファイルの一番上に以下のコードを追加してください。
追加したらファイルを更新しましょう。
php_value upload_max_filesize 2000M
php_value post_max_size 2000M
php_value memory_limit 2000M
php_value max_execution_time 0
php_value max_input_time 600
これで「.htaccess」ファイルの編集は完了です。
All-in-One WP Migrationのインポート容量を確認する


WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【インポート】をクリックします。


【最大アップロードファイルサイズ】が2GBと表示されていることを確認しましょう。
バックアップデータをインポートする
実際にバックアップデータをインポートしてみましょう。


インポートが完了すると、以下の文章が表示されます。
インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きされます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。
【開始】をクリックしましょう。


【サイトをインポートしました。】と表示されたら、バックアップデータのインポートは完了です。
All-in-One WP Migration unlimited extensionで容量を上げる(有料)
WordPressに「All-in-One WP Migration unlimited extension」をインストールすれば、インポート容量を無制限にすることができます。
All-in-One WP Migration unlimited extensionの料金


All-in-One WP Migration unlimited extensionの料金は、年間69ドルです。
2022年までは69ドルの買い切りプランがありました。
しかし2023年以降は、年間ライセンスしか販売されていません。
All-in-One WP Migration unlimited extensionを購入する


WorPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【インポート】をクリックします。
次に【無制限版の購入】をクリックします。


【Choose】をクリックしましょう。


支払い方法の選択画面が表示されます。
- クレジットカード
- PayPal
支払い方法は、クレジットカードを選択しましょう。






個人情報、会社情報、クレジットカード情報を入力します。
- 氏名
- Eメールアドレス
- 会社名(未入力でも可能)
- 会社住所(未入力でも可能)
- クレジットカード番号
- クレジットカードの有効期限
- クレジットカードのセキュリティコード
- 同意事項
入力が終わったら【Complete Payment】をクリックします。
これでAll-in-One WP Migration unlimited extensionの購入は完了です。


購入後は【ダウンロードUnlimited Extension】をクリックします。
「All-in-One WP Migration unlimited extension」をZIPファイルとしてダウンロードできます。
All-in-One WP Migration unlimited extensionをインストールする


WordPressの管理画面から【プラグイン】⇒【プラグインのアップロード】をクリックします。


【ファイルを選択】をクリックします。


購入した「All-in-One WP Migration unlimited extension」を選択しましょう。
All-in-One WP Migrationのインポート容量を確認する


WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【インポート】をクリックします。


【Maximum upload file size】がUnlimitedと表示されていることを確認しましょう。


これでAll-in-One WP Migrationのインポート容量は、無制限になりました。
All-in-One WP Migration file extensionはダウンロードできない


2021年までは「All-in-One WP Migration file extension」をダウンロードすることで、インポート容量を512MBまで上げることができました。
All-in-One WP Migrationでバックアップデータを取得する方法


All-in-One WP Migrationでバックアップデータを取得する方法は2つあります。
いずれの方法も、バックアップデータをローカル環境(パソコン)へ保管できます。
パソコン上に保管できれば、パソコンからWordPressを復旧できます。
バックアップデータをエクスポートする


バックアップデータをすぐに取得できるからです。
エクスポートすると、バックアップデータ作成後すぐにパソコンにダウンロードされます。


WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【エクスポート】をクリックします。


【エクスポート先】は以下から選択できます。
- ファイル
- FTP
- DROPBOX
- GOOGLE DRIVE
- AMAZON S3
- BACKBLAZE B2
- ONEDRIVE
- BOX
- MEGA
- DIGITALOCEAN
- GOOGLE CLOUD
- AZURE STORAGE
- AMAZON GLACIER
- PCLOUD
- WEBDAV
- S3 CLIENT
全部で16個ありますが、ファイルを選択しましょう。




エクスポートが終わると、バックアップデータのダウンロードボタンが表示されます。
【ダウンロード】をクリックしましょう。


これでバックアップデータの取得は完了です。
All-in-One WP Migrationのエクスポートとは


エクスポートとは、ソフトで作成したデータを異なるデータ形式に変換することです。
All-in-One WP Migrationの場合、HTMLなどのWordPressデータをWPRESSファイルに変換します。
バックアップデータをFileZillaで取得する




1GB以上の場合、ダウンロードに時間がかかりサーバーとの通信が切断されるためです。



パソコンにダウンロードできないってことだよ!
バックアップデータが1GB以上に場合は、FileZillaを利用しましょう。
FileZillaのインストール方法は、以下の記事で解説しています。
バックアップデータをFTPサーバー(ファイルマネージャー)内に作成する


WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【バックアップ】をクリックします。


画面が切り替わったら【バックアップを作成】をクリックします。


バックアップデータの作成が完了したら【閉じる】をクリックします。


バックアップデータは「ai1wm-backups」フォルダに保管されています。
「ai1wm-backups」フォルダの保管場所
サーバー会社ごとに保管場所を詳しく記載します。
サイト管理>ファイルマネージャー>「public_html」フォルダ>バックアップデータを作成したドメインのフォルダ>「wp-content」フォルダ>「ai1wm-backups」フォルダ
サーバーの管理・設定>ロリポップ!FTP>バックアップデータを作成したドメインのフォルダ>「wp-content」フォルダ>「ai1wm-backups」フォルダ
ツール>ファイルマネージャー>「domains」フォルダ>バックアップデータを作成したドメインのフォルダ>「public_html」フォルダ>「wp-content」フォルダ>「ai1wm-backups」フォルダ
バックアップデータをFTPサーバーからダウンロードする


FileZillaを起動させ、自分が利用しているレンタルサーバーのFTPサーバーと接続します。
- ホスト(H):使用しているサーバー名を入力
- ユーザー名:FTPユーザー名を入力
- パスワード(W):FTPパスワードを入力
- ポート(P):21を入力
サーバーとの接続設定は、以下の記事を参考にしてください。


- エックスサーバー
- ロリポップ
- さくらのレンタルサーバー
- コノハウイング
- mixhost
上記の5つのサーバーのFTP情報の調べ方が記載されています。
ファルダ内にバックアップデータ(WPRESSファイル)が保管されています。
ドラッグ&ドロップで、バックアップデータをパソコン側に移動させます。


「転送完了」と表示されたら、バックアップデータのダウンロードは完了です。
All-in-One WP Migrationでのバックアップデータの復元方法
パソコンに保管したバックアップデータの復元方法を解説します。
復元とは、バックアップデータをサーバー内の元の場所に戻すことです。
復元することで、WordPressの復旧は完了します。


WordPress管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【インポート】をクリックします。
【インポート元】をクリックしましょう。


インポート元から【ファイル】を選択します。


パソコンに保管したバックアップデータを選択します。
選択するとインポートが始まるので、完了するまで待ちましょう。


インポートが完了したら以下の文章が表示されます。
インポート処理により、データベース、メディア、プラグイン、テーマを含むサイトのデータが上書きされます。次の手順に進む前に、必ずデータのバックアップを作成してください。
【開始】をクリックしてください。


【サイトをインポートしました。】と表示されたら、バックアップデータの復元は完了です。



これでWordPressを復旧できました。
All-in-One WP Migrationのインポートとは


インポートとは、データを読み込み利用できるようにデータ形式を変換することです。
All-in-One WP Migrationの場合、WPRESSファイルをWordPressで利用できるようにHTMLなどのデータに変換します。
締めに入る前にお知らせです。
SWELLユーザーの方にはSWELLプラグインの記事もおすすめです。


All-in-One WP Migrationを導入した後は


以下の記事ではブログ立ち上げ5ヶ月で、12,000PVを達成させた神ツールを紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
>>ブログアフィリエイト収益化を加速させるおすすめツール20選


All-in-One WP Migrationの使い方に関する質問集
- All-in-One WP Migrationのバックアップデータをエクスポートできないのはなぜですか?
「無料のレンタルサーバー」「格安のレンタルサーバー」を使用している場合、このような問題が生じます。
レンタルサーバー側が、FTPサーバーへのアクセス時間に制限をかけているためです。
この場合、FTPサーバーにバックアップデータを作成しFileZillaでダウンロードすることで解決します。
具体的な方法は「バックアップデータをFileZillaで取得する」で解説しています。
- All-in-One WP Migrationのバックアップデータをダウンロードできないのはなぜですか?
バックアップデータのファイルサイズが大きすぎて、ダウンロードに時間がかかるためです。
ダウンロードに時間がかかると、サーバーとの通信が切断されます。
FileZillaを使うと転送速度が上がるため、通信が切断されることはありません。
FileZillaを使ったバックアップデータのダウンロード方法は「バックアップデータをFileZillaで取得する」で解説しています。
- All-in-One WP Migrationで自動バックアップはできますか?
有料プランのFTP Extensionを購入すれば自動バックアップが可能になります。
FTP Extensionを利用することで、バックアップデータは毎日自動でFTPサーバーに保管されます。
料金はPersonalプランで年間99$です。FTP ExtensionはServ Maskで購入できます。
- All-in-One WP Migrationのバックアップデータをいつ取得したらいいですか?
新しい記事の投稿後や、既存記事のリライト後にバックアップデータを取得しましょう。
All-in-One WP Migrationでのバックデータの取得時間は5分もかかりません。まめにバックアップデータを取得しましょう。
- All-in-One WP Migrationのバックアップデータの削除はどうすればいいですか?
WordPressの管理画面から【All-in-One WP Migration】⇒【バックアップ】をクリックします。
削除するバックアップデータに表示された【︙】をクリックしましょう。
【削除】を選択すれば、バックアップデータの削除は完了です。
All-in-One WP Migrationのまとめ


今回は、All-in-One WP Migrationの容量制限の上げ方とバックアップ方法を解説しました。
さくっと内容を振り返ります。
- All-in-One WP Migration 6.68を使えば、無料でインポート容量を上げることができる
- 「.htaccess」ファイルを編集すれば、無料でインポート容量を上げることができる
- All-in-One WP Migration unlimited extensionを使えば、年間69ドルでインポート容量を上げることができる
- All-in-One WP Migrationを使えば、簡単にバックアップデータの取得と復元ができる
今回の内容は以上です。
参考サイト
コメント
コメント一覧 (6件)
ありがとうございます。解説がとても丁寧で私にもわかりました。本当に”痒い所に手が届く”ものでした。
ヒロシさん、コメントとても嬉しいです。お役に立てて何よりです。ありがとうございます!
裏技のご紹介と、旧式のファイルも置いて頂いて本当に助かりました。
素晴らしい記事を公開頂いて感謝です!
絶望からこの記事で復活マンさん
コメントありがとうございます。
お役に立てて大変光栄です。
今後ともブログフェニックスを宜しくお願い致します。
参考になります。ありがとうございます。
有料版ですが、今、申し込もうとしたら 69$/year
とあります。
ということは一年後に使うには再度課金されるのでしょうか。
えぴぱら様
コメント頂きありがとうございます。
All-in-One WP Migration unlimited extensionの買い切り版は販売が終了したようです。
現在の有料版を購入してしまうと、来年また費用がかかってしまいます。
よって容量制限を上げる方法として、以下の方法をおすすめします。
①All-in-One WP Migration 6.68を使用(無料)
②「.htaccess」ファイルの編集(無料)
詳しくは当サイトの記事をご覧ください。
ご指摘頂き本当にありがとうございました。