

・WP Multibyte Patchというプラグインは必要?
・設定項目がないけど、有効化するだけでいい?
このような疑問にお答えします。
なぜならWP Multibyte Patchを導入しないと、以下の5つの問題が生じるからです。
- プログに訪れた読者が、読みたい記事を検索してもヒットしない
- WordPressからメール送信時に、文字化けが発生
- 投稿画面の記事文字数が正常に表示されない
- サーバー移転するケースで、エラーが生じる
- トラックバック、ピンバックが正常に機能しない
私はブログ歴2年の副業ブロガーですが、WP Multibyte Patchを徹底的に使いこなしています。
また中級者以上の内容ですが、WP Multibyte Patchの設定を変更する方法と変更するメリットについても解説していきます。
この記事でWP Multibyte Patchが不要ではない理由を理解してもらえると幸いです。
追記です。
WordPressを立ち上げたばかりの人には「WordPressの初期設定」の記事もおすすめです。
WP Multibyte Patchとは?


WordPressはアメリカで作られたソフトであり、英語などの半角文字(シングルバイト文字)の使用を想定して作られました。


その影響でWordPressでひらがなや漢字などの全角文字(マルチバイト文字)を使用すると、文字化けが発生します。
- 半角文字は、シングルバイト文字の1種、1文字を7ビットもしくは8ビットのデータ量で表す
- 全角文字は、マルチバイト文字の1種、1文字を2バイトのデータ量で表す
WP Multibyte Patchは全角文字を半角文字に強制置換し、文字化けの問題を防ぐプラグインです。



このプラグインなしでWordPress内で全角文字を使うと、いろいろ不都合が発生するんです。
WP Multibyte Patchが不要ではない5つの理由


①ブログ内検索で全角スペースの利用を可能にする


WordPressは全角スペースを認識できないからです。
一方で、WP Multibyte Patchを有効化してから検索窓に全角スペースを入力すると、区切り文字として認識できるようになります。
この結果、検索条件に一致するページが表示されます。




私の別サイトを事例に解説します。(上図)
WP Multibyte Patchを無効にすると、検索窓に「在宅+全角スペース+高収入」と入力しても検索条件に一致するページは見つかりませんでした。
一方、WP Multibyte を有効化し、検索窓に「在宅+全角スペース+高収入」と入力すると検索条件に一致するページが9件見つかりました。
読者が検索窓を活用するブログでは、全角スペースの利用を可能にする機能は重要です。
②メール送信時に日本語の文字化けを防止


WordPressでは、Contact Form by WPFormsなどのプラグインを活用しメールフォームを導入して、メール送信するケースがあります。



文字化けしたメールを送るのは、相手に失礼ですよね。
なお、お問い合わせフォームの作成方法はContact Form by WPFormsの使い方とreCAPTCHAの設定で詳しく解説しています。
③投稿画面の文字数を正常に表示させる
WordPressの投稿画面では、記事の文字数を計算する機能がサポートされています。
下図の「ITが進化しているため誰でも稼げる時代に」という記事の投稿画面を例にします。


WP Multibyte Patchを有効化すると、文字数が1499文字と正常に表示されました。
しかし無効にすると、文字数が1495文字と誤って表示されました。


WP Multibyte Patchを使うと、投稿画面で正常に文字数を表示させることができます。
④ブログのサーバーを移転する時に正常に画像を複製する





その前にブログのサーバー移転方法がわからないよ!



まずはサーバー移転方法を超ざっくりと解説しますね。エックスサーバーからロリポップに移転する場合を例にします。




BackWPupというプラグインを使うと、簡単にバックアップデータを作成することができます。





中級者以上の内容なのでなんとなく内容をイメージできればOKです。
新しいサーバーにアップロードしたバックアップデータを複製すると、問題が発覚することがあります。



ロリポップサーバーにデーターを移したら表示されない画像がある。なんでやー!



どうしてサーバー移転すると画像が表示されないことがあるの?





画像ファイル名が日本語だと、新しいサーバーで画像複製時にエラーが発生するんだよ。
WP Multibyte Patchは日本語の画像ファイル名を半角英数字に変換してくれる


WordPressにアップロードする画像ファイル名が「ブログのビジョン.jpg」のケースでは、WP Multibyte Patchを有効化すると、画像ファイル名は「3eb7116da128c947636d9b7f3ee7a748.jpg」に書き換えられました。


一方で、無効の場合は画像ファイル名は書き換えられず「ブログのビジョン.jpg」のままでした。





画像ファイル名が半角英数字に変換されると、サーバー移転時に正常に画像を複製できるんだね。
⑤トラックバック、ピンバックの機能を正常化させる


送信した通知を引用元の運営者が了承すると、相手の記事に自分の記事のURLが貼られ、被リンクを獲得できます。
上図を例にすると、WordPressはサイトBに引用したサイトAの運営者情報を通知します。



文字化けした解読不能の文章が送られてきたら、びっくりだね。



昔は被リンク獲得目的にトラックバック・ピンバックが頻繁に行われていました。最近は相互リンクはペナルティのリスクがあるので、控えることをおすすめします。
WP Multibyte Patchの設定方法、使い方
WP Multibyte Patchは有効化するだけで効果を発揮しますが、ブログごとに個別設定できます。
以下、WP Multibyte Patchの設定方法を3つ解説します。
①全角文字の外国語メールを送信するケースで、文字化けを防止する方法


ただし日本語以外にも、中国語など全角文字を使う言語は他にもあります。
設定変更しないとウェブサイトから外国語メールを送信すると、全角文字が文字化けします。



サーバーがロリポップの場合を例に、 WP Multibyte Patchの設定変更方法を解説します。


ロリポップの専用ページから、サーバーの管理・設定⇒ロリポップFTPにログインします。


自分フォルダに入り、wp-content⇒plugins⇒wp-multibyte-patchと進み、wpmp-config-sample-ja.php と記載されたファイルをクリックします。


次にwpmp-config-sample-ja.phpというファイルの名称をwpmp-config.phpに変更してください。


- 「$wpmp_conf[‘mail_mode’] = ‘JIS’」の「JIS」を「UTF-8」に変更
- 「$wpmp_conf[‘patch_wp_mail’] = true;」の「true」を「faluse」に変更
![$wpmp_conf[‘mail_mode’] = ‘UTF-8’](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/UTF-8.jpg)
![$wpmp_conf[‘mail_mode’] = ‘UTF-8’](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/UTF-8.jpg)
![$wpmp_conf[‘patch_wp_mail’] = false;](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/14b56fab38e81292fa7ee738c99809aa.jpg)
![$wpmp_conf[‘patch_wp_mail’] = false;](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/14b56fab38e81292fa7ee738c99809aa.jpg)
保存ボタンを押した後、編集したwpmp-config.phpを/wp-content/フォルダ直下へ移動して完了。





これで全角文字の外国語でメールを送信しても、文字化けを防ぐことができます。
②投稿記事の要約文の文字数を変更する方法
WP Multibyte Patchの設定を変更すると、投稿した記事の要約文の文字数を変更する事ができます。


「外国語メールの文字化け防止方法」と同様に、wpmp-config.phpのファイルの編集を行います。
「外国語メールの文字化け防止方法」 と同様に、wpmp-config-sample-ja.phpと記載されたファイル名をwpmp-config.phpに変更します。
![$wpmp_conf[‘excerpt_mblength’] = 30](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/7f43ba2235d2c68f0f31a8b7245ed1db.jpg)
![$wpmp_conf[‘excerpt_mblength’] = 30](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/7f43ba2235d2c68f0f31a8b7245ed1db.jpg)
編集したwpmp-config.phpファイルを/wp-content/フォルダ直下へ移動し完了。


ブログの表示画面に行き、投稿記事の要約文の文字数を確認します。
要約文の文字数が110文字から30文字に変更されています。







要約文の文字数が減ると記事一覧ページがすっきり見やすくなります。
③クイックドラフトの下書き抜粋文の文字数を変更する方法


これまでと同じようにwpmp-config.phpの編集を実行します。
「$wpmp_conf[‘dashboard_recent_drafts_mblength’] = 40;」 の40を自由な文字数(今回は20 )に変更し、保存ボタンをクリックします。
![$wpmp_conf[‘dashboard_recent_drafts_mblength’] = 20;](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/707c81d7a3088648aada7ec0b8ce780b.jpg)
![$wpmp_conf[‘dashboard_recent_drafts_mblength’] = 20;](https://www.caliberelectronics.com/wp-content/uploads/2021/12/707c81d7a3088648aada7ec0b8ce780b.jpg)
編集したwpmp-config.phpを/wp-content/フォルダ直下へ移動して完了。




40を20に変更すると、クイックドラフトの下書き抜粋文の文字数が40文字から20文字に変更されています。



クイックドラフトの下書き機能って使うメリットあるの?



外出中など、スマホで記事を書く時に便利だよ。
まとめ


WP Multibyte Patchが必要な理由は5つあります。
- ブログ内検索で全角スペースの利用を可能にする
- メール送信時に日本語の文字化けを防止する
- 投稿画面の文字数を正常に表示させる
- ブログのサーバーを移転する時に正常に画像を複製する
- トラックバック、ピンバックの機能を正常化させる


読者がブログの中で読みたい記事を探す時、検索窓でキーワード検索をします。
この時、全角スペースを入力したことが理由で読みたい記事を検索できないと、読者が離脱するからです。
WordPressを開設したら、すぐに「WP Multibyte Patch」プラグインを導入しましょう。
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