WP Multibyte Patchは必要なの?どんな機能があるの?
今回はこのような疑問にお答えします。
WP Multibyte Patchを導入しないと、不具合が生じるからです。
- 読者さんが、ブログ内で記事を検索してもヒットしない
- WordPressからメール送信時に文字化けが発生、、、など
そこで今回はWP Multibyte Patchが不要ではない理由をさくっと解説します。
せっかく導入するプラグインなので機能を覚えておきましょう。
追記です。
WordPressを立ち上げたばかりの人にはWordPressの初期設定の記事もおすすめです。
WP Multibyte Patchとは?
WordPressは、英語などの半角文字の使用を想定して作られました。
WordPressはアメリカで作られたソフトウェアだからです。
そのためWordPressで全角文字(日本語)を使用すると、不具合が生じます。
WP Multibyte Patchは全角文字を半角文字に強制置換することで、不具合を解消します。
WP Multibyte Patchが不要ではない理由
さっそくWP Multibyte Patchの機能を解説します。
WP Multibyte Patchの機能は5点あります。
WP Multibyte Patchの機能 | 重要度 |
---|---|
①ブログ内検索で全角スペースの利用を可能にする | 高 |
②自動返信メールの文字化け防止 | 高 |
③画像ファイル名をサニタイズ | 高 |
④投稿画面で記事の文字数を正確にカウント | 低 |
⑤トラックバック、ピンバック時の文字化けを防止 | 低 |
①WP Multibyte Patchがブログ内検索時に全角スペースの利用を可能にする
WP Multibyte Patchを有効化しないと、読者さんがブログ内検索で記事を探す時に不具合が生じます。
検索窓に「全角スペース」を入力すると、読みたい記事がヒットしません。
WordPressは「全角スペース」を認識できないためです。
- WP Multibyte Patchを無効時に、検索窓に「在宅+全角スペース+高収入」と入力しても記事は表示されません
- WP Multibyte Patchを有効時に、検索窓に「在宅+全角スペース+高収入」と入力すると記事が9件ヒットします
WP Multibyte Patchは、ブログ内検索で全角スペースの利用を可能にしてくれます。
読者さんがブログ内で記事を探すときに必要なんだね!
②WP Multibyte Patchが自動返信メールの文字化け防止
WordPressでブログ運営する際は、プラグインを使いお問い合わせフォームを作ります。
読者さんからお問い合わせフォームに連絡があった場合、WordPressから読者さんへ自動返信メールが送られます。
WP Multibyte Patchを使用していない場合、自動返信メールが文字化けします。
メール送信
送信メールのエンコーディングを JIS (ISO-2022-JP) 、UTF-8、自動判別の3つのモードから選ぶことができます。WordPress 本体の実装とは異なり、UTF-8 モードではボディ部も base64 エンコード (7bit) します。本機能はデフォルトではオフになっておりますので、ご利用の際は wpmp-config.php を編集して有効化してください。
引用:WP Multibyte Patch – EastCoder
文字化けしたメールを送るのは、読者さんに失礼だよね。
WP Multibyte Patchを導入し、読者さんに文字化けしていない自動返信メールを送りましょう。
なお、お問い合わせフォームの作成方法は以下の記事で解説しています。
③WP Multibyte Patchが画像ファイル名をサニタイズ
サニタイズとは日本語(全角文字)の画像ファイル名を半角文字に変換することです。
項目 | 画像ファイル名 |
---|---|
サニタイズ前 ⇒WP Multibyte Patch無効時 | ブログのビジョン.jpg |
⇒WP Multibyte Patch有効時 | サニタイズ後3eb7116da128c947636d9b7f3ee7a748.jpg |
画像をサニタイズせずに、WordPressにアップロードすると不具合が生じることがあります。
- ブログに添付した画像が表示されない
- サーバー移転時に画像をアップロードできない、ダウンロードできない
WordPressが全角文字(日本語)のファイル名に対応していないからです。
画像関係のトラブルを未然に防ぐために、WP Multibyte Patchで画像ファイル名をサニタイズしておきましょう。
④WP Multibyte Patchが記事の文字数を正確にカウント
WordPressの投稿画面では、記事の文字数を計算する機能がサポートされています。
WordPressテーマによっては表示されない場合があります。
WP Multibyte Patchを有効化しないと、記事の文字数を正確にカウントできません。
WordPressは全角文字(日本語)を正確に認識できないためです。
- WP Multibyte Patch無効時は、記事の文字数が1495文字と誤ってカウントされます。
- WP Multibyte Patchを有効化すると、記事の文字数が1499文字と正確にカウントされます。
WP Multibyte Patchを導入することで、記事の文字数を正確にカウントすることができます。
⑤WP Multibyte Patchがトラックバック、ピンバック時の文字化けを防止
「トラックバック・ピンバック」とは他のサイトの記事を引用をする際、引用元の運営者に通知する機能です。
引用元の運営者が「トラックバック・ピンバック」を承認すると、コメント欄に自分の記事が外部リンクとして掲載されます。
「トラックバック・ピンバック」を行う目的は、相互リンクによるSEOの強化です。
WP Multibyte Patchを有効化しないと「トラックバック・ピンバック」の通知が文字化けします。
トラックバック受信
日本語を含む多くのエンコーディングのデータが破壊される問題を修正します。
ピンバック受信
マルチバイト文字で書かれたページからのピンバック処理機能一式 (エンコーディング検出、変換、トリム) を実装します。
引用:WP Multibyte Patch – EastCoder
「トラックバック・ピンバック」を使う機会は減りましたが、念のためWP Multibyte Patchを有効化しておきましょう。
なお「トラックバック・ピンバック」については、以下の記事で解説しています。
WP Multibyte Patchの設定方法
WP Multibyte Patchのインストール方法を解説します。
WP Multibyte PatchはWordPressの初期プラグインでしたが、2018年12月登場のバージョン5.0以降から除外されました。
WordPress 5.0 以降、ダウンロード版日本語版パッケージに WP Multibyte Patch プラグインは含まれなくなります。
引用:WordPress.org-公式カンファレンス
2022年WordPress初期プラグイン | 機能 |
---|---|
Akismet Anti-Spam | スパムコメント対策 |
SiteGuard WP Plugin | WordPressの総合セキュリティ |
Hello Dolly | 「Hello Dolly」の主題歌が管理画面の表示 |
WP Multibyte Patchのインストール方法
WordPressのダッシュボードから【プラグイン】⇒【新規追加】をクリックします。
プラグイン検索窓に「WP Multibyte Patch」と入力します。
【インストールする】⇒【有効化】をクリックしてください。
これでWP Multibyte Patchの設定は完了です。
締めに入る前にお知らせです。
SWELLユーザーの方にはSWELLプラグインの記事もおすすめです。
※参考:WP Multibyte Patchの設定変更について
WP Multibyte Patchは設定変更が可能です。
ただしFTPサーバーを触る必要があり重要度も低いため、設定変更の必要はありません。
WP Multibyte Patchの設定変更でできることを、さくっと解説します。
WP Multibyte Patchの設定変更でできること | 重要度 |
---|---|
①全角文字の外国語メール(中国語など)の文字化け防止 | 低 |
②記事要約文の文字数を変更 | 低 |
③下書き抜粋文の文字数を変更 | 低 |
WP Multibyte Patchの設定を変更したい方は、以下の記事を参考にしてください。
WP Multibyte Patchを設定した後は
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WP Multibyte Patchのまとめ
今回は「WP Multibyte Patch」が不要ではない理由と設定方法について解説しました。
WP Multibyte Patchが必要な理由は5つです。
- ブログ内検索で全角スペースの利用を可能にする
- 自動返信メールの文字化け防止する
- 画像ファイル名をサニタイズする
- 記事の文字数を正確にカウントする
- トラックバック、ピンバック時の文字化けを防止する
WP Multibyte Patchの必要性がわかったところで、さっそく導入しましょう。
今回の内容は以上です。
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