エックスサーバーは、プラグインなしで表示速度を上げれるらしいけど本当?
今回はこのような疑問にお答えします。
この機能を活用することで、ページ表示速度を大幅に改善することができました。
そこで、今回はエックスサーバーの高速化機能の設定方法を解説します。
表示速度が劇的に改善するので、ぜひお試しください。
追記です。
まだサーバー未契約の方にはエックスサーバーの評判とメリット・デメリットの記事もおすすめです。
エックスサーバーの高速化設定後の表示速度
この項目では、エックスサーバーの高速化機能で表示速度が改善した実例を紹介します。
また併せて、評価指標と測定条件も解説します。
表示速度の評価指標
表示速度は、PageSpeed Insightsで測定しました。
評価指標は以下の2つです。
- パフォーマンススコア:表示速度の総合点
- LCP(Largest Contentful Paint):メインコンテンツが表示されるまでの時間
表示速度の測定条件
表示速度の測定は、私が運営している別サイト(スムージーピュアライフ)で測定しました。
条件 | 条件詳細 |
---|---|
WordPressバージョン | 6.1.1 |
WordPresssテーマ | Cocoon |
投稿記事数 | 45記事 |
掲載画像数 | 741個 |
測定日、時間 | 休日の21時 |
測定値 | 5回測定時の平均値を採用 |
測定対象デバイス | ①モバイル |
②パソコン | |
キャッシュプラグイン | 不使用 |
画像圧縮プラグイン | 不使用 |
パフォーマンススコアの結果
指標 | 高速化設定前 | 高速化設定後 | 差 |
---|---|---|---|
パフォーマンススコア(モバイル) | 70.6点 | 81.6点 | 11.6点 |
パフォーマンススコア(PC) | 85.4点 | 99..2点 | 13.8点 |
上の表が高速化機能設定前と、設定後のパフォーマンススコアの測定結果です。
LCP(Largest Contentful Paint)の結果
指標 | 高速化設定前 | 高速化設定後 | 差 |
---|---|---|---|
LCP(モバイル) | 6.1秒 | 3.7秒 | 2.4秒 |
LCP(PC) | 1.2秒 | 0.8秒 | 0.4秒 |
上の表が、高速化機能設定前と、設定後のLCPの測定結果です。
エックスサーバーの高速化機能凄いね!
エックスサーバーの高速化機能を利用するだけで、表示速度が大幅に改善します。
エックスサーバーでの高速化機能の設定方法
この項目では、表示速度を高速化させる手順を解説します。
エックスサーバーでは、以下の項目を設定することで表示速度が高速化します。
「Xアクセラレータ」「サーバーキャッシュ設定」「ブラウザキャッシュ設定」はデフォルトで高速化設定されています。
そのため、この3項目については概要だけ解説します。
PHPのバージョンアップによる高速化
PHPとは、サーバー側で動くプログラミング言語です。
最新のPHPを使用することによって構築したサイトの表示速度が上がります。
引用:AROOM-そもそもPHPって何?
速度が速いと検索エンジンにも高く評価され、検索結果の表示順位が上がる点も大きなメリットです。
エックスサーバー導入時は、PHPは7.4に設定されています。
設定が完了したら【変更】をクリックしましょう。
これでPHPを、最新バージョンに変更できました。
JIT設定による高速化
JITとはPHP8.0より追加された「OPcache」の拡張機能です。
JIT設定することで。サーバー側のCPUがPHP処理をキャッシュします。
これにより同じPHPにアクセスがあった場合、PHPの処理速度が高速化します。
エックスサーバーでJIT設定する場合は、「php.iniファイル」を編集します。
JIT利用についてエックスサーバーでは提供中の全てのサーバーで「JIT」は標準で無効になっております。
引用:Xserver-JITについて
有効化する場合は、「php.ini直接編集」メニューより編集してください。
「php.iniファイル」の編集によるJITの設定方法
- 編集するドメインを選択しましょう
- 入力するコードは以下になります
- PHP.iniの最下部にコードを挿入してください
[JIT]
zend_extension = opcache
opcache.enable = 1
opcache.jit = on
opcache.jit_buffer_size = 128M
コードの挿入が完了したら【確認画面へ進む】をクリックします。
内容に問題がなければ【確定する】をクリックしましょう。
これでJITの設定は完了です。
XPageSpeed設定による高速化
XPageSpeed設定とは、エックスサーバーが開発したWebサイト最適化機能です。
- CSSファイル、JavaScriptファイルの圧縮
- 画像ファイルの圧縮、WebP化
- サーバーとクライアント間の通信量の削減
- CSSファイル、JavaScriptファイル、画像ファイルのキャッシュ有効期間の延長
WordPressを導入したら必ず設定しましょう。
XPageSpeedの設定方法
- 編集するドメインを選択しましょう
- 画像最適化
- 画像の遅延読み込み
- CSS最適化
- CSS遅延読み込み
- JavaScript最適化
- JavaScript遅延読み込み
設定が完了したら【確認画面へ進む】をクリックします。
内容に問題がなければ【変更する】をクリックしましょう。
これでXPageSpeedの設定は完了です。
WordPressのデザインを確認する
XPageSpeed設定を有効化することで、WordPressデザインが崩れることがあります。
デザインが崩れたらどうするの?
項目を1つずつOFFにして「どの項目がデザイン崩れの原因なのか」を確認します。
ブラウザやサーバーコンテンツの内容によっては、本機能を有効とした際にWebサイトの表示が崩れるなど、 異なる動作となる場合が稀にあります。その場合は、本機能を無効に設定してください。
引用:Xserver-XPageSpeed設定について
全ての項目をONにする必要はありません。
デザインを見ながら問題がある項目については、設定をOFFにしましょう。
(参考)Xアクセラレータによる高速化
Xアクセラレータとは、エックスサーバーが開発したWebサイトの高速化機能です。
Xアクセラレータは、以下の方法で表示速度を高速化させます。
- 静的ファイルのキャッシュ
- PHPプログラムの高速化
「Xアクセラレータ」はWebサイトを高速・安定化させるための機能です。
設定は以下のいずれかからお選びいただけます。引用:Xserver-Xアクセスレータ
- Xアクセラレータ Ver.1 … 静的ファイルの高速化(キャッシュ)
- Xアクセラレータ Ver.2 … 静的ファイルの高速化(キャッシュ)+PHPプログラムの高速化
意味わからないんですけど。。。
意味が分かるように解説します。
静的ファイルのキャッシュ
静的ファイルのキャッシュとは、読み込んだ情報を一時的にサーバーに保存する機能です。
静的ファイルのキャッシュにより、読者が2回目以降ブログを閲覧する際に素早くページが表示されます。
静的ファイルとは、以下のものが対象です。
.css/.js/.jpeg/.jpg/.gif/.png/.svg/.svgz/.wbmp/.webp/.ico/.jng/.bmp/.3gpp/.3gp/.ts/.mp4/.mpeg/.mpg/.mov /.webm/.flv/.m4v/.mng/.asx/.asf/.wmv/.avi/.mid/.midi/.kar/.mp3/.ogg/.m4a/.ra/.woff/.woff2/.ttf/.otf/.eot
エックスサーバーでは、サーバー契約と同時に「XアクセラレータVer.2」がデフォルト設定されています。
そのため、Xアクセラレータの設定作業は不要です。
PHPプログラムの高速化
PHPとは、サーバー側で動くプログラミング言語です。
「Xアクセラレータ Ver.2」を利用することで、PHPプログラムの処理速度は最大20倍まで向上します。
エックスサーバーでは、サーバー契約と同時に「XアクセラレータVer.2」がデフォルト設定されています。
そのため、Xアクセラレータの設定作業は不要です。
(参考)サーバーキャッシュ設定による高速化
サーバーキャッシュとは、読み込んだ情報を一時的にサーバーに保存する機能です。
Xアクセラレータによる高速化と機能は同じです。
エックスサーバーでは、サーバー契約と同時に「サーバーキャッシュ」がデフォルト設定されています。
そのため、サーバーキャッシュ設定の作業は不要です。
(参考)ブラウザキャッシュ設定による高速化
ブラウザキャッシュとは、読み込んだ情報を一時的にブラウザに保存する機能です。
ブラウザキャッシュにより、読者が2回目以降ブログを閲覧する際に素早くページが表示されます。
エックスサーバーでは、サーバー契約と同時に「ブラウザキャッシュ」がデフォルト設定されています。
そのため、ブラウザキャッシュ設定の作業は不要です。
エックスサーバーの高速化設定のまとめ
今回はエックスサーバーでの、高速化設定について解説しました。
さくっと内容を振り返ります。
- パフォーマンススコアが大幅に改善
- LCPが大幅に改善
- PHPのバージョンアップ
- JIT設定
- XPageSpeed設定
- Xアクセラレータ
- サーバーキャッシュ設定
- ブラウザキャッシュ設定
エックスサーバーの高速化設定で、読者に優しいサイトを作りましょう。
今回は以上です!
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